科研成果報告会 2007.12.05 キャンパスプラザ京都
研究成果報告
-
.「文化財建造物の解体修理現場から」
和歌山県海南市橘本の福勝寺本堂(重要文化財)は16c初期の木造建造物である。解体修理に当たり使用されている全ての木材の品質と規格を調査し、経年変化に伴う劣化の程度やその要因について調査し、細胞組織から使用樹種の鑑定を行った。(後藤治
「文化財建造物の解体修理現場から」
茨城県取手市の東漸寺観音堂(市指定)は17世紀中期の木造建造物である。解体修理に当たり使用されている木材の形状、品等と木取り方法を調査し、建設に必要な原木の必要量を算出する。また、この事例を基に全国的な必要量についての試算を試みる。(北山夏希
「文化財建造物に使用されている大径長大材」
国が指定した文化財建造物に「大径長大材」がどのくらい用いられているかを主として文献調査により明らかにした。(海野聡・伊藤延男・湯本直子)
.「檜皮採取に伴うヒノキへの影響について」
平成10年に実施した高齢ヒノキ人工林における剥皮実験から、ヒノキの成長および材質に及ぼす影響を明らかにした。(門松昌彦
.「ヒノキ天然木の更新状況と資源管理上の問題点」
長野県上松町の木曽ヒノキ天然林における更新木調査の結果から、ヒノキ天然木生産の可能性と資源管理上の問題点を明らかにする。(山本博一)
「人工林での長伐期施業による針葉樹大径材の生産可能性について」
吉野地域を始めとする長伐期人工林施業の育成技術を踏まえて、高品位材生産の条件について検討を加える。(橋絵里奈・坂野上なお)
パネルディスカッション
「文化財修理資材の安定的確保のための提言−木造建造物と森林をつなぐために何が必要か」
天然林資源供給量の限界から見た人工林資源への切り替え
文化財補修資材への人工林間伐材の積極的利用
人工林の長伐期化に対応した一般住宅の長寿命・大径材仕様化
非木造住宅の内装材への積極的利用
伝統的建造物による景観維持の重要性
(山本博一、後藤治、清水真一、酒井徹朗)
文化遺産有識者会議代表者挨拶 伊藤延男
